砂壁の上に「ケイソウくん」を塗る事は可能ですか?

よくお客様より
「砂壁の上に『ケイソウくん』を塗る事は可能ですか?」
という質問が寄せられます。

答えは「YES」でもなく「NO」でもありません。

【理由①】
砂壁にも数々の種類があり、また実際は砂壁でないものを砂壁と勘違いしているお客様が多いです。

【理由②】
砂壁の劣化具合により「密着率の問題」「汚れの問題」と、お客様により条件が全く異なる事。

基本的には上記2項目が考えられます。

したがって万全に備えるのであれば
「既存の砂壁は全て剥がす」
が正解になります。

【剥がした場合の施工法】

壁面に水分を与え「スクレパー」のような道具で砂壁を剥がすという作業の後、その壁面の凹凸が激しい場合は
「専用ベース材(左官下地調整材)」をコテで壁面全面を塗ります。
凸凹が激しくない場合は「アンダーコート(下地調整塗料材)」をローラー等で壁面全面を塗ります。

上記下地材が完全に乾燥後「ケイソウくん」を塗り完成です。

しかし・・・・大半のお客様は「砂壁を剥がさずに塗りたい」この願望をお持ちのはずです。

したがって多少のリスクはあるものの、何とか「剥がさず施工する」方法を記させていただきます。
そして大半のお客様が「剥がさず施工する」を実行しているのが現状です。

【剥がさない場合の施工法】

砂壁の表面に剥がれ・汚れがない事を確認後、壁面全面に「アンダーコート(下地調整塗料材)」を
ローラー等で塗布します。
「アンダーコート」は砂壁を固める役割・施工時砂壁がケイソウくんの水分を吸う速度を低下させる役割
またケイソウくんとの密着力UP・汚れ等のアクを抑える役割があります。
更にケイソウくんの施工性も良くなります。
万が一「アンダーコート」をローラー等で塗ってる際、壁面がローラーにくっついて剝がれてくる場合は
砂壁の劣化が酷いので砂壁を剝がす施工法を行ってください。
これは「繊維壁」の場合も同様です。


  【砂壁~アンダーコート~ケイソウくん】


  【繊維壁~アンダーコート~ケイソウくん】

アンダーコートは何度か塗り重ねる事を推奨させていただきます。

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